「琵琶湖をめぐる農業・漁業の現場から「自然と共生する暮らし」を学ぶ」をテーマに学習を進めている、本年度のびわっこ大使たち。
第2回の学習会は高島市マキノ町に向かい、「ビワマス」について学びました。
ビワマスは名前の通り琵琶湖にしか生息していない固有種で、その「美しさ」「美味しさ」「希少性」への敬意をこめて「琵琶湖の宝石」とも呼ばれています。
2016年に東京で開催された「Fish-1グランプリ」では、「天然ビワマスの親子丼」が全国の並み居る強豪を抑えて、グランプリに選ばれました。
今回の学習会では特別に、産卵期を迎えたビワマスの「保護増殖」の取組を見学・体験した後、とれたてのビワマスを分けていただき、郷土料理「アメノイオご飯」などの調理実習を行いました。
最高のお天気、最高の体験、最高の仲間。
沢山の方のお力添えのおかげでかなえられた、最高の1日。
本当にありがとうございました。
親魚を確保するためのエリ漁に同行。
2艘の船に分かれ、漁協から10分ほどのところにある2か所のエリを見に行きました。
マキノ町・百瀬漁協に到着。
だんだんエリに近づいていきます。
大漁!漁師の皆さんも嬉しそうです。
琵琶湖最高!
2艘の船に分かれ、ビワマス採捕用のエリに向かって出発!
ビワマスが入っているか、固唾をのんで網を見守ります。
お世話になった、百瀬漁協の平山次夫組合長
漁の興奮も冷めやらぬまま、ビワマスの保護増殖事業についての説明を伺いました。
特別な計らいで、採卵の体験をさせていただいた他、精子と授精させる様子も見せていただきました。
滋賀県漁連の澤田宣雄専務理事。保護増殖事業のご説明と、
採卵の指導をいただきました。
膨らんだお腹を指でしごくと、卵がぽろぽろとこぼれてきます。
ついさっきまで、琵琶湖で泳いでいたビワマスたち。
初めての体験に、表情は真剣そのもの。
漁の見学、採卵体験の後は、マキノ公民館に場所を移し、調理実習を行いました。
ビワマスは10月は禁漁のため通常では手に入りませんが、今回は特別に採卵に使った魚を分けていただきました。
郷土料理の「アメノイオご飯」は、産卵にあがってくる脂の落ちたビワマスを美味しく食べるための工夫から生まれたと言われており、まさに由来の通りの味を再現できる貴重な機会。
一般的な「かやくご飯」タイプと、湖西で伝統的に作られているシンプルなものと、2種類を炊きました。
百瀬漁協の中川美千代さんにお料理を教わりました。
大きなビワマスを協力して切り分けます。
「ビワマスの筒煮」も作りました。
人参としめじをいれた、かやくご飯タイプのアメノイオご飯。
水煮のビワマスを丁寧にほぐし、炊く前のご飯にいれます。
さすが「びわっこ大使」。包丁使いもなかなかのものです。
お刺身もきれいに切れました!
ネギと炊き込み、ビワマスの卵を散らす湖西の伝統的な調理法
琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員から、ビワマスや、琵琶湖のいきものをめぐる現状について教えていただきました。
本当に盛りだくさんな1日でしたが、こどもたちは疲れたそぶりも見せず、帰りのバスの中でもにぎやかな笑い声が響いていました。
皆さん、おつかれさまでした!
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