10月23日、新型コロナウィルスの感染拡大もようやく落ち着き、7月の活動から3か月ぶりの学習会が開催されました。
今回の学習会のテーマは、琵琶湖の固有種でもある「セタシジミ」。
吉田守組合長ほか、瀬田町漁業協同組合の皆様のご協力で、伝統漁「シジミ掻き漁」を体験しました。
シジミ掻き漁では、小さな網のついた長い竹竿を突き刺し、その名の通り湖底を「引っ搔き」ながら「てこ」の原理で網をあげます。
かなりの重労働ですが、網に入るのはほとんどが貝殻で、名人でも多くて1回あたり10個程度だそうです。
体験の後は、吉田組合長から、人間の様々な活動でセタシジミが減ってきたこと、セタシジミを守るための努力など、色々なお話を聞かせていただきました。
お楽しみの昼食は、セタシジミの「ご飯」と「お味噌汁」。
午前中の体験があればこそ、なおさらその「貴重さ」が身に沁みます。
吉田組合長の「本物のセタシジミは100個に1個程度しかなく、ほとんどがマシジミ」という話を受けて、皆、一生懸命お椀をのぞき、セタシジミを探していました。
大使たちの感想からは「平安時代から始まった漁が、今も残っていることに感激した」「沖島の人も、セタシジミをとっている人も、自分たちの力で魚やシジミを守っていけるように工夫していることがわかった」「こんなに美味しいことを、知らない人たちにしってほしい」「人間のことばかり考えず、環境のことについても考えていったほうが良いと思う」など、熱い思いが伝わってきました。
次回の活動は11月20日。12月の福井県三方五湖への県外派遣にむけて、ますます学びを深めてまいります。
お世話になった瀬田町漁協の皆様、講師の先生、本当にありがとうございました。
瀬田の唐橋近くの漁港から4艘に分かれて乗船。シジミ漁のポイントに向かいます。
長い竿に体重をかけて、てこの原理で引き上げていきます。なかなか大変!
貴重なシジミ、発見!
とれたシジミはふるいにかけて、小さなものは湖に戻します。
シジミご飯用に、手分けして貝剥き。
「美味しくて何杯でもいけそう!」と声があがっていました。
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