2021.01.17 漁師直伝!冬の湖魚料理 & 発表原稿の準備(令和2年度 ラムサールびわっこ大使)

「琵琶湖をめぐる農業・漁業の現場から「自然と共生する暮らし」を学ぶ」をテーマに学習を進めている、びわっこ大使たち。

最後となる3回目の学習会は、1.漁師の戸田直弘さんのお話と、冬の湖魚の調理実習  2.活動発表に向けた準備 を行いました。

 

折しも、阪神淡路大震災から26年目を迎えた日。

戸田さんからは、人知の及ばない自然の力、その中で生きる「漁師」という仕事への思いをお聞かせいただきました。

 

実習では1.ヒウオの釜揚げ 2.ヒウオとスジエビの佃煮 3.ホンモロコの天ぷら 4.ワカサギの天ぷら 5.イサザの唐揚げ 6.スジエビの唐揚げ 7.セタシジミの味噌汁 を手分けして調理。
冬の湖のめぐみを満喫しました。

 

午後からの学習会では、琵琶湖博物館の亀田学芸員に「ラムサール条約と琵琶湖」についてお話いただきました。

冬の琵琶湖には10万羽以上の水鳥がやってくると聞き、これまで「魚」の視点から琵琶湖のことを考えることが多かったびわっこたちの視野も、ぐっと広がったようです。

その後「1年間の活動で何を伝えたいと思ったか」を話し合い、それぞれが発表のための原稿づくりに取り組みました。

 

実はこの学習会の前に、2月に予定されていた兵庫県豊岡市への県外派遣の取りやめを伝えていました。

残念な気持ちもあるに違いないのに、まっすぐに、夢中になって原稿に取組む びわっこ大使たち。

 

私たちには替わりの舞台の検討くらいしかできませんが、びわっこたちはきっと、未来の様々なシーンでこの1年の経験を活かしてくれる!と確信したひとときでした。


1.琵琶湖で「漁」をすることについて学ぶ

守山市の漁師・戸田直弘さんのお話。

守山市在住の絵本作家・今関信子さんの「まんまる月夜の竹生島」を投影しながら、読み聞かせをしてくださいました。

竹生島の弁天様は、水の神であると同時に、慈しみ愛する心の象徴とのこと。

琵琶湖で時々とれる黄金色のイワトコナマズはこの「弁天様」の使いとされ、大切な「網」を破ってでも、活きたまま湖に逃がしていたそうです。

魚の種類に応じて声を使い分け。

湖の世界に引き込まれるようでした。

海の漁の網の大きさがハンカチなら、琵琶湖の網はメモ用紙。

資源を大切にする「待ちの漁業」が琵琶湖の漁の特徴だそうです。



2.冬の湖魚の調理実習

座学の後は、戸田さんに教えてもらいながらの調理実習。

魚を知り尽くした漁師さんだからこそ、最高の味の引き出し方をご存じです。 

先生方のサポートの下、てきぱきと調理を進めるこどもたち。さすが「びわっこ大使」です!

ヒウオの釜揚げ。温度が下がらないように

少しずつゆで、バットに上げます。

 

セタシジミの味噌汁。戸田さんから「ここが今日一番の難所やぞ」とプレッシャー。

これだけのお皿が並ぶと圧巻です。

 

ワカサギとホンモロコは天ぷらに。

 

 

ヒウオとスジエビの佃煮。しょうゆと砂糖だけで炊き上げます。

会話はできませんが、箸の進み具合でその美味しさが伝わってきます!

イサザは唐揚げにしました。

 

 

盛り付けの手際も鮮やか!

 



3.これまでの活動のふりかえり ~ 発表のための原稿をつくる~

琵琶湖博物館の亀田佳代子学芸員から「ラムサール条約と琵琶湖」についてお話いただいた後、今年の活動の中から「何を伝えたいと思ったか」について皆で話し合い、原稿作成に取り組みました。

予定の時間が来ても「まだ書きたい」と集中し続けるびわっこたち。

30分間時間を延長し、無事に全員、原稿を作成することができました。

琵琶湖に浮かぶ水鳥が、実は遠い外国から渡ってきていると知り、驚きの声があがっていました。

「鮒寿司」「固有種」「えり漁」など、伝えたいと思うキーワードが次々とあがってきました。

時間も忘れて、夢中で原稿を書き続けるびわっこ達。

 

今年の活動をスライドを見ながら振り返ります。

 

決まったテーマについて、改めて学習の資料を読み返し、伝えたいことをまとめます。

 

びっしりと書き込まれた原稿案。

発表の日が楽しみです!